先発、救援と両方可能な河野は今季13試合登板で0勝2敗、防御率5.61。集中打を浴びる場面が目立ち、持ち前の粘りが見られない。立野は3試合登板で1勝2敗、防御率10.13。4月22日に登録抹消され、4カ月以上マウンドから遠ざかっている。150キロ近い威力十分の直球、スライダー、カットボール、スプリットが武器の本格派右腕で、24歳と若い。昨季に初勝利を含む4勝をマークして「エース候補」と期待された。制球力が改善すれば大化けする可能性を秘めている。
日本ハムは選手の可能性を考え、トレードに積極的な球団と言える。2013年1月に主力打者だった糸井嘉男(現阪神)、八木智哉を放出してオリックスから木佐貫洋、大引啓次、赤田将吾を獲得。驚きのトレードで球界に激震が走った。16年オフに吉川光夫、石川慎吾との交換トレードで巨人から大田泰示(現DeNA)、公文克彦(西武)を獲得したのも記憶に新しい。
チーム改革は始まったばかり。少し気が早いが、日本ハムのトレード戦略が注目される。(梅宮昌宗)