「『霊感商法』追跡」が載った本誌が発売された昨年12月18日、記事中の販売会社レックスの菊池代表取締役を名のる男から編集部に電話があった。当初抗議の口調だったが次第に激高。「オレの声を覚えてろよ」で切れた。
藤森研記者の自宅にいやがらせ電話が始まったのはそれから3日後の12月21日朝から。
「だんな出せ。ふざけんじゃないよ」「今晩行くからな」。以後夕方まで鳴っては切れ、百数10件集中した。夜には、藤森家がとったことのない「特上すし」9人前と「天重」10人前が届いた。
22日は「この世界でめし食えなくしてやるからな」とか、藤森家の子供の名を呼ぶ電話。黒メガネの男2、3人が前の道をうろついた。23日も1日中、見張り役がいた。カメラを持って追いかけると一目散に逃げた。
※朝日ジャーナル1987年1月30日号から
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AERA dot.編集部
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ラリー遠田
沖昌之
