いわゆるお勉強だけではなく、人としての考え方などにおいても「教育パパ」だったのだ。
秋篠宮さまが幼いころに父親にもらった本で、大切にしているものがある。
『原色 前世紀の生物』(1962年刊行)と『繪による自然科學叢書 淡水魚』(1943年刊行)だ。
そのうち、『原色ーー』は、悠仁さまの手元にあるという。
天皇の歴史などをその分野の権威から学ぶことも大切な帝王学に違いない。
「一方で、秋篠宮さまや上皇さまに接し、直に教わることはとても大事だと思います。本を受け継がれたように、上皇さまから秋篠宮さまへ、そして秋篠宮さまから悠仁さまへと皇族としての心構えや生きる姿勢が引継がれていくことでしょう」(江森さん)
ご両親の背中を見て学ぶことも「生きた帝王学」となる。
少しずつ成年皇族へと近づく悠仁さま。次世代の皇室は国民とどのような関係を築くのだろうか。
(AERA dot.編集部・永井貴子)