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4月は度々春の嵐に見舞われましたが、晴れた日には気温がグンと上がり、4月としては記録的な暑さの日もありました。これから夏にかけても例年以上に暑い日が多く、7月は厳しい暑さに。4月の天気のまとめと夏にかけての天気傾向をまとめました。

高温の4月

4月は高気圧が日本の東で勢力を強まり、南から暖かい空気が流れ込みました。全国的に気温は平年を上回り、特に東・西日本を中心に平年を大幅に上回りました。
20日は九州や中国、四国を中心に気温が上昇。大分県の日田市で昼過ぎに30度を超え、全国で今年初の真夏日となりました。22日は関東甲信や東北でも季節先取りの暑さで、仙台では最高気温が29度9分と4月1位の値を更新しました。埼玉県谷市は、1998年、2004年に並んで、観測史上最も早く真夏日になったほか、群馬県前橋市は1998年に並んで、過去2番目に早く真夏日を記録。山梨県甲府市では、6年ぶりに4月に真夏日になりました。
東京都心や横浜も4月は汗ばむ陽気の日が多く、4月の夏日日数が統計開始以来、過去最多となりました。
一方で、7日から9日頃は東・西日本を中心に強い寒気が流れ込み、低温となった時期もあるなど、気温のアップダウンも大きくなりました。

春の嵐度々

4月は低気圧が北日本付近をしばしば通過し、北日本を中心に曇りや雨の日が多くなりました。一方で、東・西日本では度々高気圧に覆われて、晴れた日が多くなりました。ただ、日本付近を低気圧が発達しながら進むことが多く、東・西日本も度々春の嵐に見舞われました。
南風が強まった、6日は東京都心で22メートル、千葉市では28.5メートルの最大瞬間風速を観測。11日も東京都心で23.2メートル、千葉市で27.9メートルの風を観測しました。
また、14日から15日にかけても広く荒れた天気となり、千葉市では最大瞬間風速29.6メートルの風が吹きました。静岡県の天城山で24時間降水量が192.5ミリに達しました。北海道では道東を中心に雪が強まり、十勝地方の上札内では日付のかわる頃は0センチだった積雪が午前8時には25センチまで増え、一気に冬景色に戻りました。道内で4月中旬以降に25センチもの雪が降るのは2016年4月30日に根室地方の羅臼町で27センチを観測して以来2年ぶりのことでした。

黄砂も度々飛来

4月は春の使者ともいわれる黄砂の飛来も度々ありました。6日から7日は西日本や沖縄や奄美で、12日から13日は北日本でも広く黄砂を観測。15日から17日にかけては西日本では連日の観測、特に16日は東海や関東でも広く黄砂を観測しました。春らしく霞んだ空の日が度々ありました。

夏にかけての天候は?

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夏にかけての天候はどうなるでしょうか。最新の3か月予報の資料によりますと・・・
・5月は北海道から九州にかけて天気は数日の周期で変わりそうです。晴れる日にはグッと気温が上がり、夏服の活躍する日が多いでしょう。例年、梅雨入りとなる沖縄や奄美は平年に比べ曇りや雨の日が少なくなりそうです。
・6月は北海道や東北では前半は天気は数日の周期で変化しますが、後半は東北を中心にぐずついた天気の日が多くなるでしょう。関東から九州付近には梅雨前線が停滞しやすく、例年以上に梅雨空の日が多くなりそうです。沖縄や奄美は平年同様に曇りや雨の日が多いでしょう。気温は北海道や東北、沖縄で平年並みか高いですが、関東から九州は日差しが少なく、平年並みの予想です。ジメジメした日が多くなるでしょう。
・7月は例年以上に太平洋高気圧の張り出しが強まりそうです。東北や北陸は平年同様に曇りや雨の日が多いですが、関東から九州は前半も例年より曇りや雨の日が少なくなるでしょう。後半は平年に比べて、夏空が広がりやすくなりそうです。平年より早い梅雨明けとなるかもしれません。沖縄や奄美も平年に比べ晴れる日が多くなるでしょう。気温は全国的に平年並みか高く、関東以西は厳しい暑さの日が多く、猛暑となる可能性もあります。今年は例年以上に熱中症対策が欠かせなくなるでしょう。