基礎知識その3 マリトッツォと生ドーナツの火付け役

これが、アマム ダコタンのマリトッツォ。プレーンなマリトッツォのほかに、ピスタチオ、あんこ、ツナなど、バリエーションも豊富だ
これが、アマム ダコタンのマリトッツォ。プレーンなマリトッツォのほかに、ピスタチオ、あんこ、ツナなど、バリエーションも豊富だ

 コロナ禍の日本で、一大ブームを巻き起こしたマリトッツォ。イタリア・ローマの伝統菓子で、丸いパンの真ん中にあふれんばかりのクリームを挟んだビジュアルはもうおなじみだ。このマリトッツォにいち早く目を付けて売り出したのが、まだ福岡にしかなかった当時の「アマム ダコタン」だと言われている。公式サイトによると、コロナ禍でも行列が絶えず、「お客さまの来店のピークタイムを分散させたい」「14時、15時に来てもらえる商品を」と考えた結果、生まれたものだという。

生ドーナツは、高加水生地を低温長期発酵させたブリオッシュ生地でできていて、店内でローストしたかぼちゃのピューレが練り込まれている
生ドーナツは、高加水生地を低温長期発酵させたブリオッシュ生地でできていて、店内でローストしたかぼちゃのピューレが練り込まれている

 そしていま、次のトレンドスイーツとして注目されているのが生ドーナツ。アマム ダコタンの生ドーナツは、トランス脂肪酸ゼロのオーガニックショートニングを使い、高温で一気に揚げることでとろける口溶けを実現した。2022年3月には東京・中目黒に、5月には渋谷に、この生ドーナツを扱うドーナツ専門店「I’m donut ?」もオープンさせている。

 問題は、このアマム ダコタンのパンをどうやって手に入れるか。表参道店は11時から19時までの営業で、休日は不定期。開店前に到着しても行列は必至だ。公式サイトからオンラインで注文して支払いを済ませておけば並ばずに受け取れるというサービスもあるが、こちらも売り切れ続出。近くに住んでいて繰り返しアタックできるという人以外は、公式サイトをブックマークするところから始めたい。

(構成 生活・文化編集部 白方美樹/写真 写真映像部 松永卓也)