「今回のドラマのような同世代の役者さんたちとの共演って、ほとんどないんですよね。いままでは年上の方たちとするお仕事ばかりだったので。お芝居についてメンバーから『ここどうしたらいいのかな? こう思うんだよね』と相談されることもあるのですが、何がいいのか僕もどういうふうに向き合うのがいいのか考えながらやっていたりします。お芝居って、他人から言われて動くよりも、自分の感性とか気持ちとかをぶつけて、それで、自分の色が出てきたら一番素敵だなと思う。だから、アドバイスを求められたら『俺だったらこうするかな』とか『こういうパターンもあるよね』とか、自分が持っている引き出しを全部出すようにしています」
言葉の端々から芝居が好きということがあふれ出ている高橋さん。今後の俳優人生について聞いた。
「確固たる具体的なものはないんですが、自分が作り上げたものがいろいろな人たちのおかげでたくさんの人に見ていただけたり、評価していただけたりしていることを忘れたくない。自分が仕事に向き合っていくなかで、お芝居に対しての思いが腐っていくようなことにはなりたくないなと思います。お芝居が楽しいと思っていたい。そして、僕の作品を見てくださっている人が感動するとか泣けるとか、逆に怒りを覚えるとか、僕がやっている役に対して何かしらの感情を抱いて、その世界に引き込まれてくれたら、作品に関わっている者としては本望だなと思います。誰かの人生に手を添えられるような役者になりたいと思います」
高橋文哉(たかはし・ふみや)2001年3月12日生まれ。埼玉県出身。調理師免許取得。2019年『仮面ライダーゼロワン』にて飛電或人・仮面ライダーゼロワン役で主演/22年 TV LIFE年間ドラマ大賞 新人賞(ドラマ「最愛」/TBS)、第32回 ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2022ニューウェーブアワード男優部門を受賞/趣味はカメラ、特技は料理/現在放送中の火曜ドラマ「君の花になる」(TBS系/毎週火曜夜10時)で佐神弾(さがみ・だん 役)として出演中/2023年1月スタート月9ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』(読み:てみすのきょうしつ/フジテレビ/毎週月曜夜9時)に出演が決定