現在放送中の本田翼主演TBS系火曜ドラマ「君の花になる」(毎週火曜夜10時~)の劇中に登場する7人組ボーイズグループ8LOOM(ブルーム)のリーダー・佐神弾(さがみ・だん/通称:弾)役を演じる高橋文哉さん(21)。ドラマの中だけのボーイズグループにとどまらず、期間限定で実際にデビューも果たした。2019年の『仮面ライダーゼロワン』の主演に抜てきされ、以降も人気を集めている俳優・高橋さんに話を聞いた。
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ドラマ第1話のオープニングではアコースティックギターを片手に歌うシーンがあった。てっきり、歌もダンスも得意なのかと思っていたら、実は未経験者。しかも、音楽そのものもあまり興味がなかったと明かす。
「もともと歌は苦手意識があって、普段、あまり音楽を聴くタイプでもなければ、カラオケに行くこともない。周りの他の人に比べて、音楽に触れてきたことが圧倒的に少なくて……。そんな僕が今回のドラマでこの役をいただいて。今や人前で歌わせていただいているのですが、まだまだだなと思いますね……」
高橋さんが演じる弾は、グループの音楽を作るリーダーで作詞作曲を独学するほど音楽への情熱と才能の持ち主だ。それゆえに「物理的な役作りが大変だった」と話す。このドラマのための歌とダンスのレッスンにかけた期間は「1年半」。ドラマの進行とともにいまもレッスンは継続しているという。
冒頭の歌やダンスにあまり興味のなかった頃を語る面持ちとは別の顔、自信ののぞく表情でキッパリと言い切り、この役に出合えたことで、音楽にも関心が芽生えたと話す。
「歌番組とか SNSなどをすごく見るようになりました! ダンサーの動画を見て『うまいな~』と思ったり、今までは、ただとばしていたものが目にとまって『この人、カッコいいな』とか『こういうアーティストの方がいるんだ』とか知るようになりました。この役に出合わなければ、歌もダンスもやることはなかった。それこそ歌うことなんて一生自信を持つこともなくて、こうやって人前で披露する機会なんてなかった」