「打撃練習では甲子園の外野席上段に軽々と叩き込むなど、飛距離はチームトップクラス。キッカケをつかめば、本塁打王争いできる打者にもなれる。真面目で好かれる性格なので、日本ハムでの活躍を誰もが願っている」(阪神関係者)

 江越とともに右の大砲として期待されているのが、中日戦力外となったマルティネス。現状、正式に入団は発表されておらず不透明な部分はあるが、当初の報道どおり日本ハムに加入となれば大きな戦力になる可能性を秘める。

「中日でクリーンアップを任されたほどの強打が持ち味。本来は捕手だが内外野も守ることができ、パ・リーグにはDHもある。右打ちの強打者が欲しい日本ハムにとっては補強ポイントと合致する。NPBでの実績もわかっている分、ハズレる心配も少ない。(入団となれば)江越とともに強力打線が組める可能性がある」(日本ハム担当記者)

 マルティネスはキューバ出身で育成契約からスタートして中日には5年間在籍。今季は82試合に出場して打率.276、8本塁打、24打点の成績をマークした。捕手としては強肩でブロッキング能力に優れている。日本ハムは正捕手が定まらない状況もあり、場合によっては捕手としても起用できる。年齢も26歳と若いのが魅力だ。

 一方、毎年のように大型の補強を繰り返してきた楽天は、先発ローテーションの一角としてチームの顔になりつつあった涌井秀章とのトレードで阿部を獲得した。

 阿部は15年のドラフト5位で社会人・ホンダから中日に入団。本職の二塁に加え、一塁と三塁、そして今季は左翼も守ったユーティリティープレイヤーヤーだ。今季は133試合に出場し、打率.270、9本塁打、57打点とレギュラーとして活躍。新天地でも主力選手としての役割が期待される。

「涌井は石井GM自ら望んで獲得しただけに、(放出については)誰もが驚いた。楽天は投手力が充実した反面、攻撃面では右打者不足が目立った。来季は監督としては3年目、優勝という結果を求められる中で多少の痛手には目をつぶったのだろう。阿部は勝負強い好打者で、チームの得点力アップは確実でしょう」(楽天担当記者)

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