「生活保護」の状態から、奨学金や借金でハーバード大学に進学したパトリック・ハーラン(パックン)。奨学金・借金の返済を抱えながら、パックンが日本の芸能界にチャレンジできた理由とは? 今あるお金を活かしつつ、「人生というギャンブル」に勝つためのパックン式のメソッドを、最新刊『パックン式 お金の育て方』から一部を抜粋・再編して大公開します。
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■パックンは、どうして異国の芸能界にチャレンジできたのか?
自分の身体を使ってお金を稼ぐ(つまり、アクティブインカムを増やす)ためには、キャリアチェンジも有効な手段です。
みなさんの多くは、仕事に行って頑張って働いて、お給料をもらっているのではないでしょうか。(毎日、お疲れさまです)
でも、毎日頑張るのであれば、なるべくお給料が高かったり、やりたいお仕事ができたりする方がいいですよね。
そんなみなさんに伝えたいことがあります。
それは、今やっている仕事よりも、人手が足りていなかったり、これからたくさんの需要が見込まれるような多くの「不足」がある業界に転職したり、地域に移転したりすれば、生涯収入を大きく増やせるかもしれない、ということです。
ただし無茶はいけませんよ!
もしかすると、僕の話を聞いて、さっそく仕事を辞めて、何か新しい仕事を始めたくなった人がいるかもしれません。
けど、少し冷静に考えてほしいです。
とくに、「どこか違う国で芸能界を目指したくなった」っていう人は、落ち着いて!
新しいことにチャレンジするのであれば、とにかくお金のことはシビアに考えなくてはいけません。
そのことを、僕が英会話講師から芸能人にキャリアチェンジした経験からお話ししたいと思います。
みんなに知ってもらう前の「パックン」になる前の話だから、ちょっと意外に思われるかもしれないけど。
では、ハーバード大学を卒業して、奨学金をたっぷり抱えて日本にやってきたところから話を始めましょう。