『パックン式 お金の育て方』より(イラスト/田渕正敏)
パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』
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 とは言っても、アメリカの株式市場全体での7%の年利というのは、いわゆる「ハイリスク・ハイリターン」な投資法ではなく、割と普通の投資法を使って、平均的に得られる年利です。

 だから「お金を投資すると、10年で倍になる可能性がある」ということは、ひとまず頭に入れておいてください。

 これって考えてみるとすごいことです。

 今の手持ちの金額に関係なく、投資をして10年待てば、その価値が倍になるなんて。

 1万円が2万円に、100万円が200万円に。親からの遺産で1億円もらったら、なんと10年後に2億円に!

■預金して損することがあるって本当?

 また、72の法則を現実世界に当てはめてみると、こんなこともわかります。

 日本では長らくマイナス金利政策が行われていて、歴史的な超低金利が続いています。だから、日本の預金金利は普通預金で0.001%が普通。

 では、この0.001%を72の法則で計算するとどうなるか。

 72を0.001で割ってみると、預金が倍になるまでにかかる時間は……なんと7万2000年!

 今から7万2000年前といえば、旧石器時代です。

 その頃に100円を預金しておいたら、今やっと200円になっている、ということですね。もちろん、旧石器時代には、銀行はないし、お金も発明されていないけど。

 そしてとても大切なのは、「預金は損をしない」とは言い切れないことです。

 どういうことか説明しましょう。

 約50年前の日本の物価を見ると、今よりもかなり低いことは知っていますか。

 1962年ではコーヒー1杯60円くらいだったそうです。その後、インフレが進んで、物価が少しずつ上がっていきました。

 ということは、約50年前に、あなたのおじいちゃんがコーヒーを1杯我慢して60円を預金で遺してくれていたとしても、今のように利息がほとんどつかなければ、物価上昇に負けてしまいます。

 60円だと、現代ではもうコンビニのコーヒーすらも買えなくなっています。コーヒー味の駄菓子チョコなら何とか買えるかもしれませんが。

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