「貯金しなさい!」と、誰もが一度は言われたことがあると思います。でも、貯め方次第では損してしまうことがあると知っていましたか? 「生活保護」の状態から、奨学金や借金でハーバード大学に進学したパトリック・ハーラン(パックン)が分かりやすく解説! いまさら聞けない「お金の基本」から手堅くお金を増やす方法まで、しっかりカバーしたパックン初のお金の本『パックン式 お金の育て方』から、一部を抜粋・再編して大公開します。
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■あなたのお金が、倍になるのはいつだろう?
もし年間10%の複利で計算すると、100万円が倍になるまでに7.2年かかります。
すごく複雑な計算をしていると思うかもしれないけれど、実はお金が倍になるまでの期間を割り出すのは、とっても簡単です。
次の計算式を使えば、おうちにある電卓やスマホでも簡単に計算できます。
72÷利益率=倍増する年数
これが投資の世界で有名な「72の法則」です。
簡単に言い換えると、どんな利益率(年利)だとしても、72を利益率で割れば、投資額が倍増するまでのおおよその年数がわかります。これってすごくない?
ちなみになぜ72なのかは、……僕に聞かないで!(笑)
72の法則に当てはめると、利益率が3%なら72÷3=24になる。つまり、24年でお金が倍増することが分かります。
じゃあ、6%なら? 12%なら?
ぜひ自分でも計算してみて。ゲームみたいで結構面白いよ。
投資の具体的なやり方は『パックン式 お金の育て方』に詳しく書きましたので、ここでは簡単に触れておくだけにしておきます。
例えばアメリカの株式市場に投資をすると、長期的に7%ほどの成長(利益率)が見込めます。
ということは、72÷7=10.28……。つまり約10年で倍になる計算。
もちろん、7%の利益率はあくまで見込みです。「絶対確実」というわけではありませんので、それだけは忘れずに。