『パックン式 お金の育て方』より(イラスト/田渕正敏)パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』※Amazonで本の詳細を見る
『パックン式 お金の育て方』より(イラスト/田渕正敏)
パトリック・ハーラン著『賢く貯めて手堅く増やす パックン式 お金の育て方』
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 主人公はジョージ・ベイリーという青年で、住宅金融会社を経営していた父の後継ぎとなります。

 住宅金融会社というのは、人からお金を集めて、住宅を建てたい人に資金を貸し出す、小さな地方銀行に近い会社です。

 幼馴染と結婚したジョージは、新婚旅行に行こうとしていたのですが、タイミングの悪いことに大恐慌で街中が大混乱。

 ジョージの会社には人が押し寄せ、「預けたお金を返してくれ!」と、取り付け騒ぎっぽい状態になります。

 もちろん、ジョージの会社には現金がほとんどありません。

 それもそのはず。顧客が預けた資金は運用されているわけですから。

 そこで、ジョージは顧客の前に立って「預かった金は運用しているから、ここにはない」と伝えます。

「みなさんの資金は、ジョーさんの家にある。ケネディさんの家にも、マックリン夫人の家にも」「資金は建設費として使われているけれど、いずれ返済される」と説明を重ねたところ、最後には顧客の理解を得ることができました。

■お金とは、幸福度を上げるためのツールだ!

 僕があの映画を観て感じたのは、お金はいつも世の中を巡っているということ。

 あなたがお店で払ったお金は、そのお店の仕入れ代金やスタッフへの給料などになって、世の中を巡っていきます。

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お金とは「幸せに生きるためのツール」だ!!