菅義偉前首相
菅義偉前首相
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大手メディアの世論調査で、「次の総理にふさわしい人」として自民党の菅義偉前首相(74)の名前を見かけるようになった。JNNの12月(3~4日)の世論調査では1位の河野太郎デジタル相(19%)、2位の石破茂元防衛相(11%)に次いで、3位が菅氏(6%)だった。さかのぼると、毎日新聞の11月(19~20日)の世論調査でも小泉進次郎前環境相に次いで6位に食い込んでいる。首相在任期間は1年あまりしかなかった菅氏が、ここにきて「再登板」を期待されている理由は何か。関係者を取材した。

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 菅氏の元秘書で、現在は横浜市議(自民党)を務める山本尚志氏は、菅氏の名前が急浮上してきた理由をこうみる。

「菅さんは秋田県出身で話が上手な方ではないですが、本当に実直な方なんです。話し方はとつとつとしていますが、実行力はすごい。今、改めてそうした人間性が見直されているのではないでしょうか」

 首相退任後は目立った動きの無かった菅氏だが、近況はどうなのか。

 12月1日、自民党神奈川県連が横浜市内で開いた政治資金パーティーに菅氏は顔を出した。パーティーには県連会長の小泉進次郎氏、河野太郎氏や松本純元衆院議員らも参加。パーティーに出席した前出の山本市議は、その時の様子をこう話す。

「菅さんの表情は首相だった頃と比べると、だいぶ穏やかになりましたね。一つ山を登られたからではないでしょうか。自分のことよりも全体を見て、みんなを支えていこうという気持ちが強くなったように感じました」

 パーティーは、来春の統一地方選に向けて団結を強める意味合いもあった。

「私も菅さんとがっちり握手し、激励していただきました。パーティー会場では、支持者のみなさんから『自民党に逆風が吹いているから厳しいぞ。しっかりやらないと負けるぞ』と言われました。菅さんは『ぜひ、このメンバーを頼むよ』と心強い言葉を言ってくれました」

 安倍政権を継承し、20年9月に発足した菅政権。安倍氏が進めた強権的な政治手法も受け継ぎ、霞が関の官僚たちの人事権を掌握し、官邸主導で政治を動かした。だが、後手後手にまわったコロナ対策などが批判を浴び、当初は高かった政権の支持率は徐々に下落。東京五輪開催で支持率の上昇を期待したが、コロナ禍で開催を強行したこともあり、より一層低迷した。結局、昨年9月の自民党総裁選には出馬せず、わずか1年で退陣に追い込まれた。

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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