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 それでも治らなくて、1年間、毎月100万円かかったとしても、年間の自己負担額は、最高でも66万1890円までになります。もし70歳オーバーで年収がさらに低いならもっと安く済みます。

 結構太っ腹な制度ですね。「100万円の医療が8万円で受けられる」もしくは「1200万円の治療が65万円で手に入る」と考えてもいいです。

 どこかの店の閉店セールでもあり得ない割引率です。

■日本では「医療費のせいで破産」という事態は少し考えにくい

 僕は半年の生活費をエマージェンシー資金として確保するよう勧めましたが、この資金があれば、医療費のために破産するような事態は考えにくいです。

 とくに会社員なら有給休暇が使えるし、療養中の手当(傷病手当金)ももらえます。

 たとえ仕事を失っても失業手当をもらえるし、本当にどうしようもないときは生活保護がある。

 生活保護を受けた場合には、医療費はほぼタダになります。

 そう考えると、ほとんどの人にとって、「医療保険がないと本当に困る!」という事態はあまり考えられない。

「保険は安心料だから」という考えはわかるけれど、その安心料だけで毎月1万円、2万円を払うのって、ちょっとバカバカしいと思います。

 保険料を老後計算機にかけたら、もしかすると数千万円単位でお金が無駄になっているかもしれませんよ。

 もちろん、個人の事情によって例外は必ずあるはずです。

 保険が必要な人もいるかもしれません。

 節約術も投資もそうですが、自分の事情は自分が一番よくわかるので、自分で決めないといけない。

 でも、そのときは、しっかり考えましょうね。

■逆に、保険に絶対入るべき状況とは?

 ただし、海外旅行中なら、話は別! 

 海外旅行中の療養には、日本の公的医療保険が対応していないので、気を付けましょう。僕もそれは痛感しました。

 僕の妻は旅行中に風邪をひいただけで、アメリカの病院で30万円も請求されました。

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なぜ、海外旅行中は保険に入るべきなの?