■ワースト1位:梶谷隆幸(巨人・推定年俸2億円)

【成績】一軍出場なし

 2020年に打率.323をマークし、オフにFA巨人に移籍。リードオフマンとして期待されたが度重なる故障に苦しみ、今年は膝の手術を受けた影響で一軍、二軍とも出場なしに終わった。4年契約を結んでいるため、オフには年俸2億円の育成選手として再契約したことも大きな話題となっている。実績は申し分ないが、ドラフトでは上位で外野手を2人指名し、長野久義も無償トレードで広島から復帰。さらに外国人選手の獲得も噂されており、どんどん立場は苦しくなっている。まずはしっかり怪我を治して、一日でも早い支配下復帰を目指したい。

*  *  *

■ベスト3位:長岡秀樹(ヤクルト・推定年俸600万円)

【成績】139試合 123安打9本塁打48打点2盗塁 打率.241

 ドラフト5位での入団ながら、1年目から二軍で二遊間として多く起用されると、3年目の今シーズンはショートのレギュラーに定着。リーグトップの守備率をマークするなど若さに似つかわしくない落ち着いた守備を見せ、ゴールデングラブ賞を受賞し、チームのリーグ連覇にも大きく貢献した。打撃の確実性には課題が残るが、9本塁打を放つなど思い切りの良いスイングでパンチ力があるのも魅力だ。また1年目から常に試合に出続けている体の強さも光る。まだまだ若いだけに、順調にいけばリーグを代表するショートに成長する可能性も高いだろう。

■ベスト2位:湯浅京己(阪神・推定年俸500万円)

【成績】59試合 2勝3敗0セーブ43ホールド 防御率1.09

 聖光学院では3年夏の甲子園ではベンチ外で、BCリーグの富山を経て阪神へ入団。プロ入り当初は故障に苦しんだが、4年目の今シーズンは開幕直後からセットアッパーに定着すると、最後まで調子を落とすことなく43ホールドをマークし、最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。ちなみに独立リーグ出身の選手で投手のタイトルを獲得したのは湯浅が初めてである。150キロ台中盤のストレートと鋭く落ちるフォークで三振を奪えるのが大きな魅力。本格派だが制球も安定している。変化球の球種を増やせば、将来的には先発転向の可能性もありそうだ。

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