■ベスト1位:岡林勇希(中日・推定年俸740万円)
【成績】142試合 161安打0本塁打32打点24盗塁 打率.291
プロ3年目で初の開幕スタメンを勝ち取ると、その後も外野の一角に定着。調子を落とした時期はあったものの、夏場以降もヒットを量産すると、イチロー(当時オリックス)以来となる高校卒3年目での最多安打のタイトルを獲得し、ベストナイン、ゴールデングラブ賞も受賞した。プレーのスピードと肩の強さは抜群で、特に外野の守備は12球団でもトップクラスのレベルにある。今年はホームランはゼロに終わったものの、スリーベースは両リーグトップの10本を記録した。来季は今年わずかに届かなかった打率3割、そして盗塁王のタイトル獲得も期待したい。
(文・西尾典文)
●プロフィール
西尾典文 1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間300試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。