薬の処方の際は、服用する時間帯や回数が細かく指示される。「食前」「食間」「食後」は、それぞれ胃の状態が異なり、タイミングによって薬の効果が異なるためだ。適切に服用しないと、効果が増減するだけではなく、副作用が表れることもある。「食前」「食間」「食後」は、具体的には以下の時間帯を指している。

「食前」は食事の20~30分前、「食後」は30分以内、「食間」は食事の2時間後、「就寝前」は寝る30分ほど前、と覚えておこう。  

 薬は食べものと同じように消化器官を通り、胃で分解、小腸で吸収されて血液に取り込まれる。肝臓でさらに分解されて毒性が弱められ、薬効成分が肝臓から心臓へ行き、そこから血液によって全身に運ばれる。その血液が対応する部位に到達すると効果が表れ、薬として作用が終わると、腎臓を通過したときに尿となって排出される。

 一般的に、効果が出るまでの時間は15分から30分ほど。時間の指示のない飲み薬の場合は、食後に服用するのがよいとされている。

(構成 生活・文化編集部 上原千穂)

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