
プロ野球界のチーム強化として、中南米出身の若手を育てるというルートが本格化しつつある。
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近年はメジャーリーグで実績のある外国人選手が多くNPBでプレーしているが苦戦も目立つ。これからは、“育てた助っ人”が主力になっていく流れができそうな予感も漂う……。
「来日した実績のある選手の多くは現役晩年で、高額契約に見合うだけの結果が残せないケースが多い。メジャーリーグの情報が少ない時代は集客に結びつき営業的にプラスになった。しかし今では時代も変わりそこまで目新しさもなくなっている。ビッグネーム獲得のリスクは高い」(在京球団渉外担当)
時代は変わり球界全体で外国人選手に対する考え方も変わりつつある。巨人も実績のある外国人選手を契約することは今でもあるが“自前”で育てようという動きも出てきている。
「コロナ禍で巨人も他球団と同じく、経営は厳しい状態。育成契約選手を増やしたりファーム設備への投資は積極的に進めている。育成契約中のドミニカ共和国出身の2人には期待をしているはず」(スポーツマネージメント会社関係者)
昨年の開幕前、巨人が育成契約を結んだドミニカ共和国出身の若手が話題になった。当時ともに16歳だったフリアン・ティマ外野手とホセ・デラクルーズ内野手の2人だ。
「2人とも全身バネのようで身体能力はずば抜けている。デラクルーズはヤンキースも獲得に乗り出したと話題になった。ティマは一軍練習に参加した際には東京ドームで柵越えを連発した。伸び代は無限なだけに、順調に成長すれば間違いなく主軸選手になれる」(巨人担当記者)
巨人以上に潜在能力と可能性に溢れた中南米出身の若手が在籍しているのがソフトバンク。投手ではドミニカ共和国出身のマイロン・フェリックスとルイス・ロドリゲス、メキシコ出身のアレクサンダー・アルメンタがプレーしている。
「3投手は今シーズン、1年を通じて二軍と三軍で投げ経験を積んだ。各自が球威のある速球と鋭い変化球を併せ持つ。三振を取れるのが魅力で、経験を重ねれば凄い投手になれるはず」(ソフトバンク担当記者)