北海道は、たった2日間で8月ひと月分の総雨量を超える程の雨が降った所もあり、地盤が緩んでいます。温帯低気圧に変わっても局地的に激しい雨の恐れ。土砂災害に注意です。

山と川の様子に注意(図の作成 気象予報士・相原恵理子)
山と川の様子に注意(図の作成 気象予報士・相原恵理子)

台風7号は17日(水)の午後9時(21時)に温帯低気圧に変わりました。
北海道では台風が近づく前から湿った空気の影響で活発な雨雲がかかりました。
台風が上陸し、そして温帯低気圧に変わった後も、所々で激しい雨が降りました。
降り始め(16日0時)から18日午前0時までの総雨量は
胆振地方白老町森野234ミリ
日高地方浦河町中杵臼207.5ミリ
十勝地方上士幌町ぬかびら源泉郷197.0ミリ
胆振地方登別市193.5ミリ
釧路地方阿寒湖畔191.5ミリ
胆振地方白老町高砂町185.5ミリ
日高地方様似町幌満185ミリ
北海道では太平洋側を中心に200ミリ前後の雨が降り、大雨となりました。
たった二日間で8月一か月に降る総雨量(平年値)を超える、もしくは迫るほどの雨が降った所もあります。
地盤が緩んでいて、土砂災害の危険性があります。雨が上がっても引き続きご注意ください。

土砂災害の前兆現象を確認しよう

次のような前兆現象があったら、危険が迫っていると判断しすぐに避難して下さい。
①斜面にひび割れができて、それが急に広がってきた。
②木が避けるような音、地鳴りなどの異様な音、普段とは違う臭いがする。
③今まで涸れたことのない湧き水が止まる、逆に湧き水のなかった所から水が湧き出し、それが濁っている。
いずれも、山の内部で土砂が動き始めている証拠です。
雨が弱まってから、あるいは晴れてから、大きな山崩れが発生することもあります。
大雨の後、1~2日ぐらいは山崩れの危険があると考えて、斜面の様子に気をつけましょう。