たしかに、色のかぶりはなく、雅子さまはオフホワイト、愛子さまは淡い水色、秋篠宮家の次女、佳子さまは深紅だった。
「側近の女性職員同士の情報のやりとりは、昔よりも少なくなっているかも知れません。女性皇族の中には、皇后陛下や皇嗣妃殿下のお召し物の色味を気にしない方もいらっしゃるのではないでしょうか。以前、歌会始のときに色味がかぶっている方もいらっしゃいましたので。通常の儀式や行事で、お召し物の色まで決めている内規のようなものはありませんので、それぞれの皇族のお考え次第といっていいでしょう」(山下さん)
知れば知るほど興味深い女性皇族の服装選びだが、今回の一般参賀に関して、雅子さまと愛子さまの「情報共有」はあったかもしれない。
「愛子内親王殿下がデザイナーとだけ相談して、新調されるとは考えにくいですね。また、お母様が『これを着なさい』とおっしゃることもないでしょう。仲のいいご一家なので、デザインや色味も含めて、デザイナーの提案を参考にされながら、おふたりで楽しく決めておられるのではないかと思っています」(山下さん)
清々しく美しく見えた愛子さまの水色のドレスには、こうした母と娘の絆が織り込まれているせいなのかもしれない。(AERAdot.編集部・太田裕子)