九州地方は、27日から28日にかけて再び大雨の恐れがあります。本市では地震発生の14日からの雨量が、4月ひと月分の7割に達するなど、被災地では雨量が多くなっており、地盤が非常に緩んでいるとみられます。地震の被災地では土砂災害に警戒が必要です。

きょう(26日)の九州、今年一番の暑さ

きょう(26日)の九州地方は、各地で気温が高くなりました。
きょう(26日)の最高気温(午後3時までの観測値)は、福岡県朝倉市で28.9度、福岡県久留米市と大分県日田市で28.5度、佐賀市は27.8度、熊本県山鹿市は27.3度まで上がるなど、今季一番の高さとなった所が多く、夏の気配が感じられた一日でした。

熊本市 14日からの雨量

上のグラフは、一連の地震の始まりとなった今月14日から25日までの、熊本市の雨の量を表したものです。九州では、地震発生以降、前線の影響を受けやすくなり、21日には梅雨を思わせるような大雨も降りました。熊本市の、14日から25日までの総雨量は102.5ミリで、これは、熊本市の4月ひと月分の雨量の7割に達します(4月平年値145.9ミリ)。繰り返し発生する地震と、この10日あまりの間に降った雨によって、被災地では地盤が著しく緩んでいます。

27~28日は大雨の恐れ

27日は、大陸から延びる前線上に低気圧が発生して九州へ近づき、夜遅くから28日明け方にかけて九州南部付近を通過する見込みです。九州は、27日から28日の朝にかけてまとまった雨が降り、局地的に大雨の恐れがあります。熊本県や大分県を中心に、一連の地震で揺れが強かった地域は、土砂災害に厳重な警戒が必要です。