「村重は『思ったことは口に出せるタイプだったから、それが今テレビで生かされているのかな』とインタビューで自己分析していたこともあります。HKT時代も『これを言ったら大人に嫌われる』と思ってしまう子が多い中、言いたいことを言うことが、村重の役割だったとか。意見を間違えると炎上することもあるが、自分の言いたいことは言いたいので、本番前に楽屋などでしっかり確認しているそうです。HKT時代からとがったイメージがあり、今でもその路線は変わりませんが、そこには自分なりの芯があったようです」(同)

■「R-1ぐらんぷり」に出場したことも

 一方、バラエティー番組を手掛ける放送作家は村重の持つ“武器”をこう語る。

「村重さんは意外と大御所タレントとの相性が良いんです。先日放送されたバラエティー番組でも、ロケで共演した梅沢富美男さんから『気に入ったね。テキパキして気持ちいい』と褒められていました。松本人志さんのような大御所共演者を転がすテクは先輩である指原さんの真骨頂ですが、村重さんもそうしたテクを自然と学んだのかもしれません。また母がロシア人という点もポイントで、藤田ニコルさんや滝沢カレンさんなどのいわゆる“ハーフ枠”にも入れる。根っからのバラエティー好きで、HKT48時代には『R-1ぐらんぷり』にも出場していますし、まだまだ仕事は途切れないと思います」

 芸能評論家の三杉武氏は村重杏奈についてこう述べる。

「HKT48時代から押し出しの強さで知られていましたが、アイドルらしからぬ自虐ネタで笑いを誘うなど自分だけが目立とうとしたり、良く見せようとするのではなく、あくまでその場を盛り上げたり、グループやチームのためという意識も強かったように思います。だからこそ、指原さんや宮脇咲良さんらHKT48時代の仲間からも信頼され、いまだに親交が深いのでしょう。また、AKB48グループのメンバーが多数出演するドラマへの出演をキッカケに、他のグループのメンバーとも積極的に交流を持ち、自らがメンバーを選出した非公式ユニット『グイグイ選抜』を発表するなど、コミュニケーション能力や行動力の高さもピカイチでした。バラエティー番組などで格上や先輩の共演者に対しても物怖じせず、ぐいぐい行きつつも嫌われないのはコミュ力の高さに加え、番組を盛り上げようとするプロ意識が自然と伝わるからではないでしょうか」

 ぶっちゃけトークだけでなく、頭の回転の速さにも定評がある村重。2023年はバラエティー界を席巻する存在になるか、今後も目が離せない。(丸山ひろし)

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