倖田來未(撮影/加藤夏子)
倖田來未(撮影/加藤夏子)

今年でデビュー23年目を迎える歌手の倖田來未(40)。「前編」では、下積み時代から芸能界における浮き沈みを経験しながら、「エロかっこいい」と称される人気歌手に上り詰めるまでの半生を聞いた。そんな彼女は1月18日にMusic & Live Package「WINGS」をリリースした。収録曲の作曲には夫も参加しているが、今回の「後編」では主に夫や息子など家族がアーティスト・倖田來未にどのような影響を与えているかをインタビューした。

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 倖田來未が1月18日に発売したMusic&Live Package「WINGS」のメイントラックとなるミディアムバラード「Wings」のクレジットを見ると、作曲者はHi-yunk(ハイユンク)とある。これは、倖田の夫であるKENJI03の作家名義だ。

「コンペで楽曲を集め、ラスト3曲に絞った上で、タイアップ先が『これがいい』と選んでくださったのが『Wings』でした。この曲に決まった時は、素直にうれしかったですね。私の大好きな曲だから。旦那は『倖田來未の新しい声を引き出したい』といつも考えているような人なので、今だからこそ私が歌える楽曲を、ということで完成させた曲なんです」

 倖田は2011年12月3日、ロックバンド「BACK-ON」のKENJI03との結婚を発表。同月16日には妊娠中であることも公表した。2 人の仲を取り持ったのは、妹のmisonoだったという。倖田は夫とのなれそめをこう振り返る。

「妹のミーモ(misonoの愛称)が当時、旦那とコラボしていて、ミーモにコラボ曲の入ったアルバムを聞かせてもらったんです。『えっ、コラボしている人、めっちゃいい声してるやん』というのが、私の第一印象。まず声に惚れました(笑)。その後、ミュージックビデオを見ると『えっ、イケメンやん』と。当時の私は夜に出歩かない時期が半年以上も続いていました。ミーモは心配して『お姉もそろそろ、ご飯を食べにとか、外に出かけた方がいいよ』と言ってくれていました。それで、外出した時に彼を紹介してもらいました」

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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