真冬でもそうそうないレベルの強烈な寒波が西日本に近づいています。今回の強烈寒波の特徴と警戒事項をまとめました。

24日(日)午前9時の寒気予想
24日(日)午前9時の寒気予想

特徴1 真冬でもめったにない寒気

上の図は、24日(日)の寒気の予想です。松江の上空約1,500mで氷点下17度ほどと、真冬でもめったにないレベルの強烈な寒気がかかる予想です。また、降れば雪になるくらいの寒気が沖縄付近まで南下して、日本列島全体が冷たい空気に覆われるでしょう。

特徴2 西日本太平洋側でも積雪に

23日(土)から日本海側の各地は平地も含めて大雪の恐れがありますが、西回りで寒気が入るため、24日(日)には鹿児島や愛媛など西日本太平洋側の平地でも雪が降り、積もる所があるでしょう。強い風で吹雪になる所がある見込みです。普段は雪になれていない地域でも、大雪になる恐れがあります。早めの備えを心がけましょう。
寒さも厳しく、24日(日)朝の最低気温は東海や北陸から九州にかけて、氷点下の冷え込みの所がほとんど。福岡は最高気温も0度の予想です。日中も氷点下のままだと、1977年2月16日以来の真冬日になるかもしれません。(ちなみに、この翌日の1977年2月17日、沖縄の久米島でみぞれが観測され、日本の雪の南限記録になっています。)25日(月)にかけても凍える寒さが続くでしょう。

不要不急の外出は避けて大雪への備えを

雪道運転になれない地域で大雪が降った場合、一旦、立ち往生が発生してしまうと、数珠つなぎに渋滞が拡大してしまうことがあります。2011年の元日、鳥取県の国道9号線で1000台ほどの車が立ち往生した例や、2014年12月には、四国の徳島-愛媛間をつなぐ国道192号線で局地的な大雪による立ち往生がありました。
不要不急な外出は避けるようにしてください。外出の際は、できるだけ公共の交通機関を利用し、どうしても車で出かける場合は、冬タイヤやチェーンの装備はもちろん、万が一に備えて毛布や食料の準備を忘れずにしておきましょう。
また、雪を伴って風が強いため、停電が起きる可能性もあります。懐中電灯の準備や、飲み水、食糧の準備を早めにしておきましょう。