気象庁は20日14時、箱根山(神奈川県)の火口周辺警報を解除しました。箱根山の紅葉は見頃を迎えています。今後は活火山であることに留意しながら、紅葉を楽しむことができそうです。

箱根山について

箱根山は火山防災のために監視・観測体制等が必要な活火山です。警戒が必要な範囲を5段階に分けた、「噴火警戒レベル」が運用されています。今年5月に火山性地震の増加により噴火警戒レベル2(火口周辺規制)に、6月に大涌谷でのごく小規模な噴火により噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げになるなど、火山活動の活発な状態が続いていました。
その後、火山活動が低下したため、気象庁は9月に噴火警戒レベル2へ引き下げましたが、大涌谷周辺で小規模な噴火が発生する可能性があるとして警戒を続けていました。

噴火警戒レベル 引き下げ

気象庁は火山活動が活発になる前の状態に戻ったとして、本日11月20日に噴火警戒レベル2を解除し、レベル1(活火山であることに留意)へ引き下げました。
大涌谷周辺の想定火口域では、噴気活動が活発な所があるため、引き続き噴気や火山ガスに注意が必要です。

紅葉は見頃

tenki.jpの「紅葉情報」では、箱根山周辺では紅葉が見頃を迎えている所が多くなっています。これまでよりも噴火の心配をせずに、紅葉を楽しむことができそうです。
ただ、箱根山は活火山であることから、規模の小さな噴出現象が突発的に発生する可能性があることを頭の片隅に入れておく必要があるでしょう。
箱根山へ紅葉狩りにお出かけになる方は、最新の情報をご確認ください。