それにしても「男女平等パンチ」! なんて言葉だろう。「女が先に殴ったから男が殴ってもいいのだ、それが真の男女平等だ」といって楽しげにこの言葉を使う人の多さに驚く。平等とは身長、体重、体力、筋肉量などが対等な者同士の場合に使う。筋力に差がある時は、強いほうに負荷をかけるのが平等の精神だ。「男女平等パンチ」からは、女を制裁しようとする悪意と、女を「わからせ」ようとする快感しか受け取れず不気味だ。
フェミニズムとは、性差別をなくす思想だ。
それはつまりは、女を殴るな、という思想だ。
暴力で支配するな、権力で支配するな、金で支配するな、だ。
子供でも、筋力のない老女でも、誰もが男の暴力に怯えず、理不尽にはしっかり怒れ、抗議の声をあげられ、その声が聞かれることがフェミニズムの目指す平等というものだろう。なんだかいろいろ歪んできている模様、これも一つのバックラッシュなのだろう。
「ひととき融資」の酷さについてはまた次回。これもかなり気持ち悪いです。