安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて"真実"のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「バレンタインデー」。毎年、バレンタインデーには、できるだけ多くのチョコレートをもらいたいと語るクロちゃん。昨年末には10年ぶりに彼女もできたが、「モテたい」という欲求に変化はないようだ。彼女からの本命チョコにももちろん期待しているようだが、それ以外に楽しみなのが彼女からの「嫉妬」だという。クロちゃんならではのバレンタインデーの楽しみ方とは?
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来週はバレンタインデー。女の子からもらうチョコの数って、「モテている」バロメーターみたいなものでしょ。だから、ボクは、バレンタインデーには、とにかく、たくさんのチョコをもらいたいって毎年思っている。全然もらえていないと、モテない奴って思われるから嫌なんだ。
バレンタインデーにテレビ局で仕事があったりすると、一つでも多くチョコをもらうために、意味もなく廊下をウロウロしていたこともあった(笑)。運が良ければ、共演者やスタッフの方に義理チョコを配っているアイドルの子たちに偶然会えて、ついでにボクにもくれたりすることがあるからね。しかも、手作りだったりする場合もあるから、「アイドルに手作りチョコをもらったしん」って周囲に自慢もできるし、一石二鳥。でも、アイドルの子たちは、「勘違いしないでくださいね」って言って渡してくるから、そこだけは悲しい。ドキドキを味わいたいから、そんなこと言わないでほしいのに……。
振り返ってみると、ボクは、バレンタインデーに、そこまで良い思い出はない。母親以外の存在から、チョコを初めてもらえたのは、20歳の時だったし。放課後に女の子に呼び出されて渡されるとか、靴箱や机の中に入っている、みたいなアニメや少女漫画のワンシーンのような世界は、ボクにはまったく縁がなかった。
安田大サーカス結成後も、そんな状況はあまり変わらずで、メンバーの中では、いつも団長がトップだったのを覚えている。ライブ終わりに、ファンの子からチョコを渡されている姿を見せつけられるのが、とにかく悔しくてたまらなかった。それに、何よりHIRO君とチョコの数を競っているっていう状況が何より屈辱だった。