個性派俳優・佐藤二朗さんが日々の生活や仕事で感じているジローイズムをお届けします。今回は妻とたくさんの友人に怒られたツイートについて。
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ふー。
「この件で、世界で一番落ち込んでるのは俺だからさ、まあ、うん、もう、分かったから…」
そう力なく言った僕に、ようやく妻は、叱るのを(一旦)やめました。
先日、あるツイートをしたことで、本当に今までで一番、妻に怒られました。
わりと常時妻に怒られてる僕が「今までで一番」というのですから、その苛烈さは想像してくださいませ。
もう一度再掲するのも心苦しいのですが、当コラムの読者諸兄には、僕のツイッターの駄文などいちいち見てないという方々も当然おいでだと思い、当該ツイートの再掲を。
『映画「はるヲうるひと」は、イギリスで邦画を配給するある会社が、その年の175本の邦画のうち、1位にしていた。韓国の映画祭では最優秀脚本賞も頂いた。日本の映画祭ではオール完無視。いや、もちろん。僕たちは賞なんかのためにやってない。ただ、ファックユーくらいのことは言っておきたい。』
続いてその直後に、
『言うまでもなく、悔しさと、負け惜しみだ。上記ツイートを見た妻から烈火の如く怒られたからではない。本当に、単なる、負け惜しみだ。』
と、ツイートしたのです。
ふー。
いやはや、また落ち込んでまいりました。
落ち込むならツイートしなきゃいいじゃん、と思ったそこのアナタ。
禿げ同。
いきなりネット用語を繰り出してる場合ではありません。そして使い慣れていないので「激同」が正しいのか「禿げ同」が正しいのかあるいは正しいとか正しくないということがそもそもないのか幾ばくかの不安が残ります。
そんなことはいいんです。
ツイートにも書いたように、自分の力不足や悔しさから出た「負け惜しみ」だったことは間違いありません。妻に怒られたことは別にしても、みっともなく、体が捩(よじ)れるほど恥ずかしい思いで一杯になります。