16日も山沿いを中心に突風の恐れ。新潟や福島に竜巻注意情報。一方、鹿児島県枕崎市はこの6月雨量が統計開始以来2位。18日は西日本、19日は関東など東日本で大雨注意。

ひまわり8号で見た 群馬県伊勢崎市付近(15日)
ひまわり8号で見た 群馬県伊勢崎市付近(15日)

15日 群馬県伊勢崎市付近 発達した雲

昨日15日は、群馬県伊勢崎市付近で突風の被害がありましたが、その発達した雲は、ひまわり8号の画像からも見てとれます。
15日14時半頃に、群馬県渋川市付近で発生した雲が、南東方向へ進んで、伊勢崎市付近に達しています。
上空の雲の流れは東北東なので、上空の風の流れに対して南東側で、雲が発達している様子がわかります。
上空の寒気の影響で、16日夜にかけても、関東甲信や東北を中心に大気の状態が非常に不安定になりそうです。
この時間の雨雲の様子を見てみますと…

滝のような雨も 突風のサインは

すでに、関東甲信や新潟、東北の山沿いを中心に、あちらこちらで雨雲やカミナリ雲が発達しています。
福島県や新潟県に「竜巻注意情報」がでています。(有効期間:16日14時50分まで)
群馬県や栃木県、長野県にも「竜巻注意情報」が発表されました。。(有効期間:16日15時20分まで)
局地的には、カミナリを伴って、1時間に50ミリの滝のような雨が降る恐れがあります。
これは、傘は全く役にたたなくなるくらいの雨で、車の運転は危険なレベルです。
低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒し、土砂災害、竜巻などの激しい突風、落雷、ひょうに注意が必要です。
雨雲は突然、発達しますので、空模様の急な変化に、十分お気を付け下さい。

発達した雨雲やカミナリ雲の下では、15日に群馬県伊勢崎市付近で発生した『突風』が発生する恐れがあります。『突風』のサインがこちら。
【突風のサイン(兆し)】
① 真っ黒い雲が近づく
② カミナリの音が聞こえる
③ 急に冷たい風が吹く
こんな時には、まず身の安全を第一に、頑丈な建物などへ避難して下さい。
大気の不安定な状態は、17日水曜日も続きそうです。

18日 九州南部など西日本で雨量増加

一方、活発な梅雨前線の影響で、今日16日も、九州は南部を中心に大雨となっています。
実は、九州南部の大雨は、先週土曜日13日頃から続いているのです。
鹿児島県枕崎市では、16日10時までの6月の降水量が、861.0ミリと、1924年の統計開始以来、2位の記録となりました。
わずか半月で、記録的な大雨となっているので、少しの雨でも土砂災害などに警戒が必要です。
九州南部では、明日17日は、午前中は雨がいったんやみますが、また夕方から降りだしてくるでしょう。
18日木曜日は、西日本の太平洋側を中心に、また雨量が多くなる恐れがあります。
斜面や増水した川には、絶対に近づかないで下さい。

19日 東日本の太平洋側も大雨の恐れ

梅雨の大雨は、西日本だけではありません。
19日は、湿った空気の入る範囲が東へ移るため、東日本の太平洋側でも大雨の可能性があります。
雨どいの掃除をしておくなど、大雨への備えは、早めに行って下さい。
また、大雨の最新情報は、tenki.jpでこまめにチェックして下さい。