今年初の国内球団との対外試合となった12日の楽天戦は2-13と大敗。チームのもろさが浮き彫りになる試合だった。投手陣は15安打を浴び、4失策と拙守が続いた。打線も淡白な攻撃が続き、走塁ミスで流れを手放す。お粗末な試合内容に、新庄監督は報道陣の前に姿を現さず、無言で球場を後にした。怒りを露わにするのはやむを得ないだろう。昨季はリーグワーストの86失策。戦力ではオリックス、ソフトバンクに見劣りするだけに、選手個々の意識を変えていかなければ巻き返しは望めない。
ダルビッシュ有(パドレス)、大谷翔平(エンゼルス)とメジャーを代表する選手たちのほか、糸井嘉男、陽岱鋼、中田翔(巨人)、西川遥輝(楽天)を一本立ちさせるなど、日本ハムは育成手腕に長けている球団として知られていた。だが、2016年に大谷の投打にわたる大活躍で日本一に輝いて以降、17年からの6年間で5度のBクラスと低迷期に入っている。新庄監督の挑戦は続く。もう一度栄光を取り戻せるか。(今川秀悟)