病気へのお見舞いには、病気が全快した際に快気内祝いを送るのがマナーだ。退院後1~2週間以内に「快気祝」「快気内祝」などとして贈りたい。

 お祝いでもない、贈り物というほどのものでもない、「おすそ分け」をいただいたときはどうすればいいのか。容器をきれいに洗って返すのが最低限のマナーだが、感謝の気持ちを表す「お移り」という習慣もある。古くは、いただき物を神棚に供え、得られた御利益をおすそ分けするために、「紙」に「神」の意をかけて懐紙や半紙を容器に入れて返していた。いまは、ペーパーナプキンやキャンディなどの小さなお菓子で代用するといい。

(監修 現代礼法研究所主宰 岩下宣子/構成 生活・文化編集部 端 香里)