今日も北海道付近の発達した低気圧の影響で、北日本を中心に大荒れの天気。今季、発達した低気圧が北海道付近を進んだのは13回目です。今季、北海道付近で度々低気圧が急発達したのは、例年より北海道付近で寒気が弱かったことが関係しています。

図1(寒気のイメージ)
図1(寒気のイメージ)
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北海道付近で低気圧が何度も発達・停滞の理由

上の図1をご覧ください。
この冬、特に1月以降はシベリア高気圧の勢力が平年より弱くなりました。
このため、寒気と暖気が例年より西側でぶつかり、
例年より西側の北海道付近で低気圧が急速に発達することが多くなりました。
また、カムチャッカ半島付近にはブロッキング高気圧が度々発生したため、
低気圧が停滞しやすく、荒れた天気が長引くことが多くなりました。
北海道では寒気が弱かったことに加えて、
低気圧に向かって流れ込んだ暖かい空気に覆われやすかったことから、
暖冬傾向となりました。

オホーツク海の海氷 過去最小に

低気圧が北海道付近で度々急発達したことは、オホーツク海の海氷にも影響を与えています。
図2をご覧ください。
オレンジ色が今季の値です。
低気圧の東側の暖かい空気がオホーツク海に入りやすく、
海氷が西側に吹き寄せられたこと、海氷が融解したため、
2月10日以降、海氷面積はこの時期としては1971年の統計開始以来最小で推移し、
現在も海氷の少ない状態が続いています。

図2(オホーツク海の海氷面積)
図2(オホーツク海の海氷面積)

12日まで荒れた天気続く

今回の発達した低気圧は明日12日にかけても北海道の北にあり、
日本付近は冬型の配置が続くでしょう。
12日にかけても北海道や東北は荒れた天気が続き、暴風や猛ふぶき、大雪に警戒が必要です。
13日(金)になるとようやく雪の降り方や風は弱まるでしょう。

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