3月1日、吉本興業が若手芸人を対象とした新たなお笑い賞レース『UNDER5 AWARD 2023』を立ち上げることを発表した。基本的な参加資格は「2023年4月1日時点で芸歴5年目以内の芸人」であること。プロ・アマ、所属事務所の有無を問わず、誰でも参加することができる。
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札幌・名古屋・福岡・沖縄などの全国各地でエリア予選があり、予選を勝ち抜いた芸人が決勝戦に駒を進める。決勝戦は6月18日に東京のルミネtheよしもとで行われ、ニューヨークがMCを務める。優勝者には賞金100万円が授与される。
今のところ、決勝戦の模様は吉本興業のオンラインチケットサイト「FANY Online Ticket」で無料配信されることが告知されているが、テレビ番組として放送される予定はなさそうだ。しかし、吉本興業以外の事務所の芸人の参加も認められている上に、予選が何段階もあって大会の規模は大きいため、それなりに存在感のある賞レースになるだろう。
ニューヨークの屋敷裕政は『UNDER5 AWARD 2023』について「普段めっちゃおもしろい漫才やコントをやっとるのに、一発芸系の芸人に押されてなかなかテレビとかに引っかかってない芸人たちに暴れてほしいです!」とコメントしている。吉本興業がこの賞レースを新たに立ち上げた理由は、まさにその点にあると思われる。
芸人の数は年々増えていて、その生存競争は激しくなる一方だ。特に、キャリアの浅い若手芸人はなかなかチャンスに恵まれなかったりする。若いうちからテレビに出られる芸人の多くは、インパクトの強い一発芸や経歴やキャラクターを持っている人である。そうではない大半の芸人は苦戦を強いられる。
たとえネタが面白くても、それだけではなかなか見つけてもらえないようなところがある。そんな中で立ち上げられた「芸歴5年目以内」をターゲットにした賞レースというのは、明らかにそういった埋もれた才能を発掘するためのものだろう。