Netflixオリジナルシリーズ「Followers」は、2月27日から世界190カ国で同時配信される
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 蜷川実花監督のNetflixオリジナルシリーズ「FOLLOWERS」が、2月27日から世界190カ国で配信される。主演を務めた中谷美紀さんが、主人公・リミへの思いと自身の仕事について語った。

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 蜷川実花さんがメガホンを執ったオリジナルシリーズ「FOLLOWERS」が2月27日から世界190カ国で配信される。舞台は東京。成功を手にした女性たち、まだ何者でもない若者たち。仕事も恋も一切妥協せず、貪欲に幸せをつかもうとする女性たちの姿を描いた群像劇だ。

 第一線で活躍する写真家の主人公・奈良リミを演じたのは、中谷美紀さん。オファーされた当時を振り返った。

中谷美紀(以下、中谷):私自身が持っている世界観が水墨画だとしたら、実花さんの持っていらっしゃる世界観は極彩色の曼荼羅(まんだら)模様。あるいは、伊藤若冲の絵画といった世界観だと思っています。全く異なる世界観を持つ私になぜオファーしていただいたのか、いまだに理由を伺っていません(笑)。ただ、異なるからこそやりがいがあると言いますか、それこそいつも旅に出ると思うのですが、異なる文化を楽しみに行くのが旅です。そういった意味で、今回は蜷川さんの国へ旅をするような気持ちで臨ませていただきました。

 写真家としての役作りにそれほど苦労はなかった。

中谷:みなさん苦労話を期待されているかとは思うんですが(笑)、苦労した経験や思い出がないんです。普段から被写体ですので。実花さんにカメラの持ち方を教えていただいて、リミを演じるに当たっては実花さんの写真集を拝見しました。実花さんがどんなふうに人を撮っていらっしゃるのか、どのように被写体をとらえていらっしゃるのか。写真集から実花さんの「撮りたい」という衝動がほとばしっているように感じましたので、その気持ちを大切にしました。

 何もかも手に入れているようなリミにとって、唯一叶えられない夢が「子ども」だ。だが、リミはそれさえも諦めずに、周囲の理解者たちの協力を得てパートナー探しに奔走する。

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