18年1月に3年ぶりに全豪オープンを制して復活を遂げた後、コーチを17年間師事した丸山弘道氏から岩見亮氏に代えた。

「今の僕があるのは丸山コーチのおかげ。でも自分自身をよりバージョンアップするために新しい声に耳を傾けたかった」

 岩見コーチの得意なネット際への出方を学ぶなど、プレーの引き出しを増やした。

 壁にぶつかったときだけでなく、うまくいっている時でも変化を求める国枝。その理由を尋ねてみると、4、5年前、所属のユニクロを訪問した際に柳井正社長から聞いた言葉が胸の中にあるのだという。それが、「Change or Die(変革か死か)」だ。

「現状維持では衰退する。よりよい選手になるために、変わる勇気を持ち続けたい。まだまだ伸びしろはありますよ」

 東京2020は、最強の自分を証明する最高の舞台だ。

「間違いなく東京でチャンスはある。金メダルを取りたいし、そのためにベストを尽くします」

(編集部・深澤友紀)

AERA 2019年12月30日-2020年1月6日合併号

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