■副作用が少ない新たな薬が誕生
現在の第一選択薬は「アロプリノール」や「フェブキソスタット」だが、タイプによっては効果が出にくいことも。「ドチヌラド」は2020年に承認された新しい薬で、肝障害などの副作用が出にくいという。薬の服用の仕方や尿酸値の下げ方にはポイントがある。
痛風では主に足の関節が痛むため、整形外科を受診する人も多い。「痛風にくわしい整形外科医も多いので問題ない」と大山医師は言う。
「高尿酸血症と痛風を積極的に診ていて、生活習慣病全体にくわしく、リウマチやほかの病気との鑑別がつくことが望ましいですね。薬を飲んで3カ月くらいたっても数値が下がらないなら、担当医に相談してみるといいでしょう」(同)
現在は全国でも60人弱しかいないが、日本痛風・尿酸核酸学会は「認定痛風医」の資格を設けている。認定医のリストは同会のホームページで閲覧可能だ。今後増えていくことを期待したい。
(文・伊波達也)
※週刊朝日2023年3月17日号より