●生活環境を仕事に向けて整える

 仕事を始めるということは、今まで以上に家事や育児にかける時間がなくなるということ。これまでは、できていたことができなくなる可能性があります。1日の生活の流れをシュミレーションして、どう時間をやりくりするかを考えます。夫との家事、育児の役割分担は不可欠。一人で背負おうとせず、夫と必ず話し合いをします。保育園の送り迎えでみると、私の保育園は8~9割方がお母さん、1~2割の方がお父さんか祖父母の送り迎えです。送り迎えに関してはまだまだ母親が多いという印象です。

 また、私のようにシングルマザーの場合は、自分が育児を担当できないときに代わってしてくれる人を探さなければいけません。父母、きょうだいなどの親族がそばにいればいいかもしれませんが、そうでないときは他人の手を借りる必要がある時もあります。ファミリーサポーター、ベビーシッターなども調べておき、いざという時のために登録していると安心です。

●保育園などの赤ちゃんの預け先を探す

 仕事復帰するということは、親が仕事をしている間に、赤ちゃんを見てくれる預け先を探さなければいけません。一般的には、保育園に預ける方が多いと思います。保育園と一言で言っても、認可保育園、認定こども園、地域型保育、認可外保育園とその形は様々。興味のある保育園へは、施設内の見学をして、保育園職員に気になることや疑問を相談することをおすすめします。

 私の場合、子どもが幼稚園に入る4歳まで、父母が育児の全面協力をしてくれたため保育園に入ることはありませんでした。保育園に入るのか、家族がみるのか、どんな形が我が家にとってあっているのか、を家族と相談します。

 赤ちゃんがいる生活は今までのようには進みません。赤ちゃんが病気になった時は、当然のことながら保育園には預けられませんので、誰が赤ちゃんを見るのかも、今のうちに相談しておきましょう。

 私自身、産後間もなく仕事に復帰したことは、身体にかなり負担がありました。すぐに疲れましたし、イライラすることもありました。保育園に来られるお母さん方も、体調を崩して熱が出たり、乳腺炎になったり、腰痛を抱えていたりします。入園したての頃は、環境がガラリと変わることで赤ちゃんも体調不良になりやすいです。仕事復帰するときは、やる気にあふれてスタートダッシュしがちですが、生活に優先順位をつけて「できないことはできない」と諦めることも必要。「無理は禁物」と心に留めながら生活しましょう。(文/中田 馨)

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