サッカーなどの他競技でも同様だが、代表監督は専門職なのでフルタイムでないと厳しい。NPB監督の監督や、解説者との掛け持ちでは時間がいくらあっても足りない。栗山監督は国内外を問わず動き回り、自ら情報を集めつつコミュニケーションを図ってきた。フットワークの軽さも非常に重要になる」(在米スポーツライター)

 今回は栗山監督が日系人のヌートバーをしっかりと調査したうえで招集したことも成功につながった。第1回大会は王氏がソフトバンク、第2回大会では原氏が巨人の監督との兼任となったが、今後は代表チームの指揮官としての業務に専念できるような人物が適任になるのではないかという意見もある。

 では、具体的に次の指揮官として候補になり得るのは誰になるのだろうか……。

「工藤公康氏の名前はよく聞かれます。常勝ソフトバンクを率いて黄金時代を築いたのは記憶に新しい。古田敦也氏はヤクルト監督時代は結果を残せなかったが、野球という競技を熟知しているという意味では右に出る人物はいない。今春もMLBのダイヤモンドバックスで臨時コーチを務めるなど、常に(野球の情報を)アップデートしているのも素晴らしい」(スポーツ新聞野球担当デスク)

「イチローが監督になれば大変なニュースになる。最近はアマチュア球界を中心に自由気ままに指導を行なっている。監督で世界一にという気持ちが出てきたら面白い。他にも元メジャーリーガーで挙げるなら、頭脳派の長谷川滋利氏(元マリナーズ他)もしっかりしたチームを作りそうではありますね」(在米スポーツライター)

 人選はなかなか難しくもある。野球の日本代表となると常に勝利を求められ、とてつもない重圧の中で戦っていかなければならない。第3回大会の小久保氏、WBCではないが2021年に行われた東京五輪では稲葉氏と、監督の経験がない人物が代表チームを率いることもあったが、後任としては監督経験者が選ばれる可能性が高いという声もある。

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重圧に耐えられる人物が理想?