昨年連続ドラマとして放送され社会現象にもなった「おっさんずラブ」。劇場版にも注目が集まり、特典つきの前売り券は3万セットが1週間で完売した。「おっさんずラブ」の魅力はどこにあるのか。
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ドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)ファン、さらには昨年6月の最終回以来「おっさんずロス」に苛まれている方々には大変お邪魔と承知しつつ、劇場版公開にあたり、まずは「おっさんずラブ」の基礎知識から。
主要登場人物は3人。1人目は、田中圭演じる春田創一。天空不動産営業所勤務。「俺は、ロリで巨乳が好きなんだよー」と叫ぶお調子者でお人よし。家事は一切できない。合コンではさっぱりモテない。
2人目は春田の上司で営業部長の黒澤武蔵。吉田鋼太郎が演じている。働く妻(途中から元妻)がいる。春田の写真を会社のパソコンに収めていたが、恋心が抑えきれなくなり、「はるたんが、好きでーす」と告白する。
3人目は林遣都演じる牧凌太。本社から営業所に転勤、春田の家に住む。抜群の家事能力を持つ。「春田さんが巨乳好きなのは知っています。でも、巨根じゃダメですか?」と告白する。
2016年末に単発ドラマとして放送され、18年4月から深夜枠で連ドラ化。視聴率は平均4%だったがSNSで盛り上がり、DVD&ブルーレイ販売、巡回展、海外展開などコンテンツビジネスとして大成功。8月23日公開の「劇場版 おっさんずラブ LOVE or DEAD」に至る。
一足お先に内容を紹介すると、香港勤務を終えた春田が営業所に戻ってくるところから始まる。ベイエリア開発プロジェクトに取り組む春田、牧、黒澤。新入社員(志尊淳)や本社リーダー(沢村一樹)も加わって、「あらあら、誰が誰を好きなのかしら」な状態に。
プロジェクトが進行するにつれ「本社vs.営業所」という池井戸潤フレーバーが入ってくる。まっすぐな春田が事件に巻き込まれ、最後は壮大なアクションシーンで「相棒 劇場版」を彷彿(ほうふつ)させる展開に。さあ、「LOVE or DEAD」の行方は?