ちなみに、いとし・こいしもダイマル・ラケットも兄弟だ。

「おじいちゃんになっても漫才をするのが目標なので、いま漫才師としてしっかり力をつけたい。そのためにテレビにも出て、全国の人に認知されたいと思って頑張っています」(昴生)

 昴生の結婚後「弟と嫁、どっちが好き?」というネタが出てきたが、一生のつきあいである兄と弟という関係の中で、ライフステージに合わせたネタが出てくるのもファンには楽しみだ。

「これから無限なんですよ。お互い子どもができたりしたらそれでもネタができる」(昴生)

「兄が結婚して弟が独身、とかでも面白いし」(亜生)

「そのときにしかできへんような漫才がやれたら最高やなと思いますね」(昴生)

 ミキが目指すのは、誰にでも笑ってもらえ、なおかつミキにしかできないような漫才だ。

「なんばグランド花月には老若男女、子連れの方もいるし、ほんまにいろんな層の人がいる。そこで受けている時が一番気持ちいい」(昴生)

「お客さんの知らない僕らの知人のおっちゃんの話をしても、自分の息子たちや兄弟がアホなこと言ってるという感覚で笑ってくれる。そういうところは兄弟漫才師独特だと思います」(亜生)

(文中敬称略)(編集部・小柳暁子)

AERA 2019年8月12-19日号合併増大号

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