こんなあなたは内蔵脂肪過多かも(AERA 2019年7月8日号より)
こんなあなたは内蔵脂肪過多かも(AERA 2019年7月8日号より)
ダイエット中の食生活(AERA 2019年7月8日号より)
ダイエット中の食生活(AERA 2019年7月8日号より)
七つのアドバイス(AERA 2019年7月8日号より)
七つのアドバイス(AERA 2019年7月8日号より)
図=AERA 2019年7月8日号より(イラスト:土井ラブ平)
図=AERA 2019年7月8日号より(イラスト:土井ラブ平)

「やせてはいないが、太ってはいないはず」。そう思っていたら、実は内臓脂肪型肥満だったことが判明した。期間は2週間。無理はしたくない。だが、結果は出したい──。

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*  *  *

「内臓脂肪を測ってみませんか」

 6月初旬、アエラ編集部のデスクから声をかけられた。聞くと、内臓脂肪特集で実際にダイエットして内臓脂肪を減らしてくれる人を探しているらしい。

「基準値を超えてそうな人がいいんです」

 つまり、太っているように見えたということか──。心外である。身長163センチ、体重はここ最近は量っていなかったが、60キロ台半ばくらいだろう。やせてはいないが、絶対にデブではない。家に体重計はないが、体脂肪を測定する機器はあり、自慢じゃないが体脂肪率は常に10%台前半をキープしている。

「期待に応えられないかもしれませんが」

 そう伝え、とりあえず内臓脂肪を測定してみることにした。

 6月11日、東京・浅草橋にある朝日生命成人病研究所附属医院に向かう。体重を量ると67.2キロ。ここ最近の暴飲暴食がたたったのか、史上最高値だ。続いて内臓脂肪量を調べる「ファットスキャン」を受ける。腹まわりの断面図を撮り、内臓脂肪の面積が100平方センチメートルを超えると「内臓脂肪型肥満」とされるらしい。前日にファットスキャンを受けたK記者は、53.7平方センチと言っていた。彼は細身だから、自分は80平方センチぐらいだろうか。

 だが、結果は119.5平方センチ。基準値を超えている。診断結果にはこう書かれていた。

「あなたは、『内臓脂肪が多い』状態です。この状態で、高血糖・高血圧・脂質異常のうち二つ以上を合併している場合、『メタボリックシンドローム』と診断され、動脈硬化の危険性が高い状態と考え……」

 実は、血圧はかなり高い。一時期、上は200を超え、医師からは「いつ死んでもおかしくない」と言われた。以来、降圧剤を飲み続けているが、これも内臓脂肪のせいだったのか……。

 予想外の結果にショックを受けた。しかし、これで企画には挑戦できる。ダイエット開始だ。

 期間は原稿締切日までの2週間。事前に、順天堂大学の小林弘幸医師から受けていたアドバイスをまとめたメモが、編集部から届いていた。

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小長光哲郎

小長光哲郎

ライター/AERA編集部 1966年、福岡県北九州市生まれ。月刊誌などの編集者を経て、2019年よりAERA編集部

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