ただ、赤字覚悟でユーザー獲得に血道を上げるQRコード系に比べると、ポイント還元率では見劣りすると指摘する男性(39)もいる。

「同じ楽天グループなのに、楽天ペイは楽天カードをひも付けると還元率が1.5%になるのに対して、楽天Edyは最大で1.0%止まり。最近は楽天Edyよりも楽天ペイを使う機会のほうが増えました」

 一体、どの決済を選ぶのが正解なのか。答えは「一つに絞らず、自身に合ったものを複数持つこと」だ。

 ポイント還元率を考えれば、LINE PayまたはPayPayは外せない。ドコモ、メルカリ、楽天、セブン‐イレブンなど特定の企業やお店をよく利用する人は、その企業の決済サービスでポイントを有効活用。通勤に電車を使う人は、タッチ式の交通系も持っておきたい。

 発展途上のサービスだけに、システムトラブルもあり得る。「複数持ち」はリスク回避の上でも、賢い一手なのだ。(ライター・大西洋平)

AERA 2019年6月17日号より抜粋

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