2023年3月現在、“黄金世代”で一番優勝回数が多いのは畑岡奈紗だ。初優勝は2016年の日本女子オープン。これは国内メジャー史上初のアマチュア優勝という偉業だった。
そんな畑岡はプロ転向してから米国を主戦場としており、2018年には19歳で、NWアーカンソー選手権でツアー制覇を達成。昨年はDIOインプラントLAオープンでも優勝するなど、ここまで国内5勝、海外6勝と“黄金世代”を牽引する活躍を見せており、今季もさらなる活躍が期待されている。
“黄金世代”において日米両ツアーの合計優勝回数で畑岡に続くのが小祝さくらだ。2017年のプロテストに合格した小祝は、本格的な参戦となった2018年から4シーズン連続で、賞金ランクでトップ10入り。2020-21シーズンは2億円以上を稼ぎ出し3位にまで躍進した。
鋭いショットとは対照的な素朴でおっとりとしてキャラクターはファンの間でも人気だが、実力は上記の通り折り紙付き。2019年の初優勝を皮切りに昨季も2勝するなどここまで通算8勝しており、こちらも“黄金世代”を代表する女子ゴルファーの一人。そろそろメジャー優勝も果たしたいところだ。
「“黄金世代”といえば?」と聞かれたら、一番この女子プロの名前が多く挙がるのではないだろうか。渋野日向子だ。渋野は2019年のAIG全英女子オープンで、樋口久子以来、42年ぶりに日本人メジャー優勝を果たすと一躍ヒロインに。国内で2勝すると海外メジャー初挑戦となった大舞台で、当時の国内ゴルフ界で最大の快挙を成し遂げた。
同年の渋野はツアーで4勝し賞金ランクは2位。LPGAメルセデス最優秀選手賞などツアーの各賞も多数受賞し、日本中に「シブコ」のニックネームが知れ渡ったことは記憶に新しいだろう。
そんなシブコは、コロナ禍の2020年こそ未勝利だったが、2021年に2勝しツアー通算6勝をマーク。2022年からは舞台を米女子ツアーに移し全英女子オープンに続く海外メジャー2勝目を目指しているが、いまだに国内では“黄金世代”の顔としてその存在感はピカイチと言える。