【タイプ1】不安・不眠になりやすい「血虚(けっきょ)」タイプ

<気になる症状>
精神力が弱い、不眠、不安、判断力が鈍い、顔色が白く艶がない、めまい、動悸、健忘、脱毛、白髪、薄毛、皮膚の乾燥、月経不順、便秘気味、舌の色が淡い

<改善ポイント>


「血(けつ)」には、身体の臓器や組織に栄養を与え、精神を安定させる働きがあります。体内に血が十分あれば、身体の栄養状態も良く、精神も安定した状態に。また、「肝」の働きも良くなるため、ストレスをスムーズに発散できます。

 反対に、食事の不摂生や加齢、月経などが原因で血が不足すると、精神力が弱くなり、肝の機能も低下してストレスを上手くコントロールできなくなってしまいます。日頃から不眠や不安感などに悩まされている人は、ストレスにも過敏に反応しやすいので要注意。常に意識して、血をしっかり養うよう心がけましょう。

<摂り入れたい食材>
「血」を養う黒い食材を積極的に。
なつめ、クコの実、人参、ほうれん草、小松菜、黒ごま、黒砂糖、レバー、鶏肉、鮭、卵、落花生、竜眼肉、ぶどう、ひじきなど

「血」を養う黒い食材、黒ごま photoAC
「血」を養う黒い食材、黒ごま photoAC

【タイプ2】イライラ・憂うつの「気滞(きたい)」タイプ

<気になる症状>
憂うつ、イライラ、怒りっぽい、情緒不安定、情緒の状態によってストレスの影響が強くなる、胸が重い、胃もたれ、胃痛、排便不調(下痢や便秘)、月経不順、月経前の精神症状が重い

<改善ポイント>

「肝」はストレスをコントロールする反面、ストレスのダメージを受けやすい臓器。過剰なストレスを受けるとその機能が低下し、「気」の巡りが停滞してしまいます。

 体内の「気」(エネルギー)は、滞りなく動いて全身を巡っていることが大切です。そのため、気の流れが停滞すると、イライラや憂うつ、胃痛、胃もたれといった心身のさまざまな不調につながるのです。

 このタイプは、体調や情緒が安定していないと、ストレスの影響を強く受けてしまうことが特徴。香りの良いお茶でリラックスしたり、身体を動かしたり、日常生活の気配りでストレスをこまめに発散するよう心がけましょう。

<摂り入れたい食材>
香りの良いお茶や苦みのある食材を。
ちんぴ(乾燥したみかんの皮)、まい瑰花(まいかいか)、菊花、カモミール、ジャスミン、ミント、春菊、せり、たけのこ、たらの芽、クレソン、ウコンなど

香りが良く苦みのある食材、春菊 photoAC
香りが良く苦みのある食材、春菊 photoAC
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