28日朝、川崎市の登戸駅近くで起こった連続殺傷事件。事件現場となったバス停の向かいに住む男性は、子どもの悲鳴で目が覚めた。
「普段から通学の子どもたちのしゃべり声が聞こえたりしていましたが、尋常じゃない声に家を飛び出しました」
現場には、カリタス学園にむかうスクールバスが止まるバス停がある。付近の住人は、
「子どもたちがバスで通学している。保護者に連れられて毎朝バス停に来る姿があった」
近所の男性が飛び出すと、バス停には血だらけの小学生ら5人程度がうずくまっていた。事故ではないと感じ、一度、自宅に戻ってカギをしめ、再び現場に向かった。時間は午前8時ごろ。近所の住人も集まっていた。
男性はこのとき、子どもたちを刺したとみられる男が、路上に倒れているのを目撃した。
「首から血が出て、バス停の前に倒れていました。黒のTシャツに、黒のジーンズのような服装。頭はスキンヘッドで、がっちりした体系でした。年齢は40~50代ぐらいに見えました」
現場は血だらけの犯人や子どもたちが倒れ、「お母さん」などと女児が叫ぶ壮絶な風景だったという。
犯人とみられる男は神奈川県警に確保されたが、その後に死亡。さらに小学6年の女児1人と30代男性も死亡している。そのほか、男女14人が負傷している。
(文/澤田晃宏、川口 穣)