産業革命にしても、大量生産方式の導入にしても、まさに今進んでいるAI革命にしても、起きているその場では誰もサプライズかどうかわからなかった。ビル・ゲイツがマイクロソフトを、ジェフ・ベゾスがアマゾンを起こしたとき、現在の状況は誰も予想していません。しかし、その革命的な結果は、サプライズというしかありません。
前者は全く予測不可能で、ノートルダムの火災はこちらでしょう。しかしむしろ重要なのは後者であって、これはある意味予測できる可能性がある。実際にアマゾンに投資をした人がいますし、タイガー優勝によって潰れかけているブックメーカーがあるということは、彼に賭けた人がいるわけです。ということで、我々がなすべきことは、まさに第2のタイガーを探すことにほかなりません。
※AERA 2019年4月29日号-2019年5月6日合併号