ジェシー:雪も降ったね。でも夏はめちゃくちゃ暑い。汗が出たらヤバいんで、拭いたりして隠しながら撮ってました。
森本:寒いし、暑いし、空気重いし……。刑務所の過酷さを味わった気がしましたね。
松村:あの空気、ホントに変な気持ちになるよね。
高地:撮影が終わって刑務所から出たときの解放感!
田中:数年居たらどうなっちゃうんだろう。
ジェシー:僕は懲罰房の壁に彫ってある詩を歌うシーンがあって。撮影したのはセットですけど、その前に本物の懲罰房も見に行ったんです。刑務所の空気とも違って何段階も重くて……。
田中:あそこ怖かったね。
ジェシー:真っ黒な壁に「早く出たい」とか書いてあるんですけど、それを見てると歌にも思いが入った。大変ではあったけど、そういう気持ちになれたので旧奈良監獄を使わせていただけた意味は大きかったですね。
──群像劇ですが、ここは俺に注目してほしいというシーンはありますか?
高地:俺は常に笑顔でいる役なんですけど、ギャップがあって。すごいサイコパス感が出ちゃってるシーンがあります。自分で見てもヤバいので、お客さんにも感じてもらえればいいなと。
松村:あれは衝撃的。劇場がザワつくと思う(笑)。
京本:僕はジュンがみんなと出会って心を開いていく中で、反射的に笑顔が出たりする心のグラデーション。舞台なら流れで自然にできますけど、映画はクライマックスから撮ったりするので、かなり計算しました。あと、ジュンには思いがけない運命が待っているんですが、そこに向かう中でメンバー全員と個別に言葉を交わすシーンがあるんです。そこをしっかり見ていただけたら、よりグッときてもらえると思うので、注目してほしいですね。
──いざ完成した作品を見たときはいかがでしたか?
ジェシー:かなりシーンが変わってたよね?
全員:増えてた!
京本:関西ジャニーズJr.が歌うの、僕たちも試写会で知りました。
松村:あれはビックリした。
京本:最初の台本と照らし合わせたら全然違うと思います。
ジェシー:でも、それもジャニーさんらしいなって思った。