起床後5時間を過ぎると、アプリから「昼食をとるなら今!」と通知が。起床から5~7時間程度が「痩せタイム」だという。

 コメントを読むと、何が悪かったのかもわかってくる。優しい表現だがプロは私の食べ過ぎを見逃さなかった。深夜、肉塊を貪るとこんな突っ込みが。

「たんぱく質がとれていてグッドです。ところで、どれくらいの量を召し上がったのですか?」

 300グラムがっつり食べたのだけど、黙っておこう。

「良質のたんぱく質でも、夜遅い時間にとりすぎると、脂肪として蓄えられてしまいます」

 はーい。でも、たくさん食べたい時もある。我慢するのは嫌だ! 体重は微減で43.2キロ。

 ある金曜の晩、同僚たち5人と恵比寿の有機野菜を出すレストランに行った。話のタネに告白してみる。

「ダイエットしてるんだけど、開始時より増量して。先日ついに隠れ肥満と診断されました」

 猛烈な勢いで料理をパクつきながら、みな口々に言う。

「隠れてるだけいいんじゃない?」「私も昔は細いと自信があったけど、40歳を過ぎて痩せにくくなった」「確かに体質は変わるよね」「いま、12時間ダイエットっていうのやってる!」

 コンビニ&外食ダイエットのコツを聞かれたので、答える。

「たんぱく質と野菜をセットでとるのが代謝を上げるコツらしい。なので、今日はここに来る前にイカソーメンを食べました」

 別にイカソーメンである必要はないのだが、アヒージョ味だのブラックペッパー風味など種類豊富なサラダチキンにも飽き、間食用に手ごろなたんぱく質を探してたどり着いたのだ。確かに腹持ちがいい、気がする。

 この日、大盛りのケールサラダを調子に乗っておかわりし、ケールサングリアやビーツサングリアを飲み、ゴボウのフリット、カプレーゼ、グリルチキンとポーク、ケールチャーハンなどをオーダー。もちろん、女子会なので、玉ねぎのクリームブリュレもシェアしていただいた。

「これで明日500グラム減ってなかったら、私はもう何を信じていいかわからないです」

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