都内のあるホテルのベッドメイキングのアルバイトリーダーの女性(48)は、ゴールデンウィークが不安で仕方がない。
「声を大にして言えませんが、お客があまり来なければいいのですが……。手が足りません」
長期休暇期間中は学校も休みで、長時間働いてくれた留学生が、昨年夏ごろからいなくなった。年末年始は大みそかと三が日に1日3千円の特別手当を出すことで何とか乗り切ったが、スタッフの数はぎりぎりだ。
募集広告を出しても人は集まらない。スタッフに声をかけ、友人や知人の紹介を依頼する。採用に至り、半年以内に60日働けば4万円のインセンティブを支払っている。昨年までは1万円だった。女性は言う。
「私が働き始めた10年前は、外国人は一人もいませんでしたが、今はもう、外国人なしにホテルが動きません」
(編集部・澤田晃宏)
※AERA 2019年3月25日号より抜粋