「英語では、単語同士に『短縮』『連結』『同化』などが起き、一つのかたまりとして発音されます。カタカナは、そのつながりを表すのにとても再現性が高いんです」
先の例から「man out of」の部分を細かくみると、manの最後のnとoutの頭のoがくっついて連結が起き、out ofでは、tの音が母音に挟まれてフラップ現象というラ行音への変化が起きる。
こうした知識を知らなくても、カタカナを見れば「マナウロ」と一発で再現できる。カラオケを繰り返してこうした音変化のデータベースを蓄積していけば、発音だけでなくリスニングの力も上がっていくだろう。
湯舟教授によれば、クイーンの曲の中でも「We Are The Champions」や「Love Of My Life」は比較的取り組みやすく、リンキングの練習に最適だという。一方「Don’t Stop Me Now」や「Killer Queen」は難易度が高い。同じリズムで完コピできるまで何度も練習しよう。ニッポングリッシュ版のカラオケは、全国のカラオケ店に導入されているLIVE DAM STADIUMという最新機種で利用可能で、クイーンでは22曲が対応中だ。
DVDの発売を待ちながら、「フレディを熱唱する会」を開いてみてはいかがだろうか。(編集部・高橋有紀)
※AERA 2019年3月18日号より抜粋